ペンタクルスのキング/強いこだわり。所有欲。
ペンタクルスは「物質」の象徴です。お金もそうだし、好きな物、人(人そのものや、肉体)など、形あるものは全て当てはまります。
ペンタクルスのキングは、その「物質」をしっかり抱えた状態を極めた姿。
掴んだものは離しません!
正位置
思い入れのあるモノを所有する。
大切にして手放さない。
不動。
こだわり。
たとえば、趣味のコレクションを大事に飾って眺めて悦に入ってたり、お気に入りのこだわりグッズに囲まれて生活していたり、そんな状態をイメージしていただければわかりやすいかと思います。
「手放さない」という強い意思もあります。
<恋愛>
現状を維持する。
今あるものを手放さない。
恋愛中であれば、現在の相手のことをとても気に入っていて「手放したくない」「諦めたくない」と思っている気持ちが伺えます。
特定の相手がいない状態でこれが出てくると、「今の環境で満足している、変えたくない」という、ある種の頑固さとも取れますね。
<仕事>
今やっていることをコツコツ継続する。
路線変更はせず、現状を守る。
出費・経費を抑えて堅実に。
ていねいに、盤石の体制で仕事をコツコツやっていく状態です。
今あるものを守ることが大事、という保守的な状況も表します。
攻めではなく守りです。
<対策・アドバイスで出てきたら>
今持っているものを大切にしましょう。
維持する努力、大事なものを大事に扱うことを忘れずに。
逆位置
執着心。
絶対に人に渡したくない。
何が何でも手に入れる。
強くこだわってしまい、変えられない。
偏屈。
逆位置で出てくると、こんな意味合いになってきますね。
大切なものを抱え込んで、心が内に篭ってしまうような状態です。
「引きこもり」なんて場合も!
<恋愛>
執着心。
自分だけのものにしたい。
こだわりが強すぎて、譲れない。
意地っ張り。偏狭。
所有欲が強くなりすぎている状態です。
(または、所有したいのにそうならない状態を表す場合も。)
ここで重要なのは、「愛」というより「愛着、執着」であるということ。
すきすき大好き!みたいなラブモードというより、自分の所有欲の問題なんですね。「手に入れられるかどうか、思い通りにできるかどうか」が問題の焦点になっているのです。
恋愛中の人の気持ちであれば、こだわりや執着心の強さ、心の狭さを表します。
まだ恋愛中でない場合は、「付き合うならこういう人じゃないとダメ」等、求める理想が高すぎたりこだわりが多すぎたりして、器の小さい状態になっています。
王様ですから、プライドの高さも問題になっていたりしますね。
<仕事>
こだわっているせいで進まない。
頑固で、順応性にかける。
ケチ。予算の問題。
排他的になっている。
<対策、アドバイスで出たら>
必要以上に固執してしまっていないか見直しましょう。
こだわりすぎて、周りから理解されない状態にならないように。
今執着しているものが本当にこだわるべきものなのかどうか、一歩引いて見てみましょう。