15.悪魔／欲望の虜。わかっちゃいるけどやめられない。

大アルカナ

「悪魔」は欲望を抑えられない状態を表すカードです。
何かに夢中になっているんですね。
恋愛かもしれないし、悪い遊びかもしれないし、お酒やギャンブルなどへの依存かもしれません。「理性で抑えることができない状態」というところがポイントです。
依存してしまっている状態や、「悪いとわかってるのに止められない」という状態なんですね。

また、それ以外だと「恐れ、恐怖」を表していることも。

正位置

夢中になる。のめりこむ。
依存。
欲望が抑えられない。
いけないとわかっているものに手を出す。
何かに囚われている状態。

＜恋愛＞
ドップリはまる恋愛。恋愛依存。
手を出してはいけない相手と関係を持つ（不倫など）。
欲望を制御できない。
執着する。
快楽のみを追求する。
嘘をついて騙す。
悪いとわかっているけど止められない性的関係。

ここで問題なのは、ものすごくハマっているけれどそれが愛情というよりも「欲望」である、というところです。カップのエースのように「愛情が溢れる」という状態と何が違うかというと、「良くないことだとわかってるんだけど…」という後ろめたい部分があるわけですね。

相手の気持ちで出た場合も、「悪いとはわかっているけど欲望が先行している」「理性で止められない状態」と読んでみましょう。これと一緒に相手を傷つけかねない意味合いを持つカード（ソードの５やソードのエース、ワンドのエース等）が出ているとちょっと危険なので、注意したほうがいいかもしれません。

恐れや恐怖を表すこともあるので、そういう状況にある場合はそれも考慮しましょう。

＜仕事＞
詐欺。
ブラックな職場。
不正。
モラハラする／モラハラを受ける

＜対策・アドバイスで出たら＞
冷静になるよう、「目を醒まして！」と呼びかけられているかもしれません。
依存してしまっていないか、悪いことにハマってしまっていないか、本当にこれでいいのか？よく考えましょう。
また、相手に騙されていないかどうかよーく気をつけて、というメッセージかもしれません。

逆位置

こちらは我に返った状態となります。
何かに夢中になっていたけれど、飽きたとか、冷静さを取り戻した…という状態です。
パーティーの熱狂が終わった、祭りの後といった感じでしょうか。

＜恋愛＞
執着心がなくなる。
気持ちが冷める。
落ち着きを取り戻す。
欲望の限りを尽くして気が済む。
飽きる。
依存から立ち直る。
良心を取り戻す。

相手の気持ちで出たら、平常心を取り戻したような状態だと思ってください。それでも変わらずお付き合いが続いているなら、クレイジーに夢中になってる期間は終わったけど、欲望だけではなくきちんと人と人としての絆ができていると思っていいでしょう。
距離ができてしまったなら、相手の気持ちは愛ではなく身勝手な欲望だったのでしょう。深追いしないほうが身のためです。

＜仕事＞
不正の発覚。
嘘がバレる。
無茶な状況から解放される。
不正が改善される。

＜対策・アドバイスに出たら＞
平常心を取り戻し、冷静に自分を見直す時です。
執着から解放されれば正しい判断ができるはず。

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