5.法皇/モラルの問題。信念の問題。
「法皇」のカードが示すのは、「信念」というテーマです。
「こうするのが正しい」という自分の信念や、強く信じていることを貫くという意味合いがこのカードのキモの部分なんですね。
正位置
自分のポリシーを貫く。
モラルに従う。
ルールを守る。
人を導く立場。
信念を通す、正しいと思っていることをする。
また、「人の相談役になる」というような意味合いもありますね。
新年の強さは、頑固さにつながる場合もあります。
<恋愛>
真面目な(面白みのない)恋愛。
年齢差のある恋愛。
マイルールを貫く。
思い込みが強い。
いわゆる恋愛モードとはちょっと遠いカードなんです。
パートナーの気持ちで出た場合、「相手に頭が上がらない」「おっしゃる通りなんだけど…」みたいな、ちょっと窮屈な気持ちがあるかもしれませんね。
真面目なタイプの方だと、「交際はこういう風に進める!」という計画や、ちょっと思い込み的なものもあって、それを無心に貫こうとしているかも。
また、年の差のある恋愛を示す場合もあります。片方がもう片方のいうことを聞く、といった関係性で、対等な恋愛ではないかもしれませんね。
片思いの相手、距離感のある相手の気持ちで出た場合、今はあまり恋愛モードではなさそう。きちんと線引きした関わり合いの相手と考えているようです。
<仕事>
ルール重視。
融通が利かない。
言われた通り真面目にやる。
保守的。
<対策・アドバイスで出たら>
信念を貫くこと。
「これは正しい」と思えることを守ってコツコツやりましょう。
また、あなたの言葉が重要になる場面もあるかもしれません。尊敬に値する人物でいられるよう、襟を正しましょう。
もし自分が思い込みが激しくなっている、マイルールに縛られて頑固になっている気がするなら、自分の考えだけでガチガチにならないよう融通をきかせることも必要です。
逆位置
モラルに反してしまいます。
よくないことをして、人から責められる状況を示します。
悪いことをする、という意味だと「悪魔」のカードとどう違うの?と思われるかもしれません。確かに、実際に起きる物事自体は同じようなことを指していますが、悪魔のカードの場合は「欲を抑えられずに悪いことをすること、そのもの」を指しているのに対して、逆位置の法皇は「(悪いことをした結果)良心が痛む」「責められる立場になってしまう」という部分が中心になっています。「悪魔」の場合は悪事が(まだ)バレていなかったり、欲が暴走している真っ只中なので良心が痛んだりもしていない…という感じ。「法皇」逆位置はモラルに反したことをしたことで良心が痛んでいたり、人にバレて責められる状況になっている。こんな違いをイメージしていただければわかりやすいかなと思います。
<恋愛>
浮気や嘘がバレる。
後ろめたいことをする。
モラルに反することをしてしまう。
思い込みが激しくなりすぎる。
相手の気持ちに出た場合、あなたに対して言いづらい、気まずい気持ちを持っています。怒られるようなことをしてバツが悪いという場合もあるでしょう。また、思い込みが強くなってしまっていて「絶対こう!」と思いもよらないことを思い込んでいる可能性も。
<仕事>
法に反する。
ルールを守らない。
モラルを軽視する。
責められるようなことをしてしまう。
思い込みが強くなって周りと協調しづらい状態になる。
マイルールにこだわりすぎる。
<対策・アドバイスに出た場合>
モラルに反したことをすると結局はあなたの損になります。よく考えて。
また、思い込みやマイルールへのこだわりが強くなりすぎて、良い方向へ進むのを妨げてしまっているかもしれません。考え方を柔軟にして、見方を変えてみましょう。