21.世界/完成済み。吉札だと、誰が言いました?

美しいカードですね。
その名も「世界」。
タロットの中で一番いいカードみたいに言われることも多いです。
なんだか立派な雰囲気だし、期待しちゃいますよねー。

でもわたしはここでやはり注意喚起しておきたい。

ビジュアルの良いカードには気をつけろ!

「世界」のカードは「完成」を意味します。

本当に嬉しいカードかな?

正位置


完成した状態を表します。

「これ以上望めない」
「ゴールに到達」
「円満・大団円」
「つつがなく終了」

大アルカナの最後のカード、「世界」は完成した状態を表します。
ここまでたどり着いてよかったね、という風にももちろん取れますが、実際にたどり着いてみると

「ここ止まりか…」

という感覚にも陥るでしょう。

<恋愛>
現状がゴール。
過不足なし。
うまくいっている。
頭打ち。

相手の気持ちで出た場合、現状で満足していて揺れる気持ちはありません。
これがご夫婦などパートナーならいいけれど、そうでない関係の相手に出た場合は「これで十分、これ以上の関係になる考えがない」「満足したので終わり」といった意味になります。

また、パートナーであっても「これ以上の先がない」という、ある種の閉塞感を意味するマンネリカードでもあるので、新しい風を入れる工夫が必要かもしれませんね。

<仕事>
円満に進む
円満に終了
達成
ゴールにたどり着く
予定調和

予定調和」。
これぞ「世界」のカードの意味するところです。
シャンシャン。

<対策、アドバイスに出た場合>
「足るを知る」こと。
これが上限だということを受け入れましょう。得たものはあったはずです。

逆位置


ゴールにたどり着いたことに変わりはありません。
お疲れ様、ここまでです。
しかし逆位置で出ているということは、

え?これで終わり?という肩すかし感

がハンパないでしょう。

逆位置で出ている時、「未完成なまま終わる」「期待はずれな結末」「消化不良」といった意味合いが出てきます。

ゴールにたどり着いたけど、思ってたのと違った…
モヤモヤがハンパない…

という状態です。

<恋愛>
不満足だけどこれで終わり。
幸せなはずなんだけど、幸福感がない。
倦怠期。
ここ止まり。

相手の気持ちで出た場合、「まあいいんだけど、こんなもんか…」みたいな微妙なガッカリ感や、関係の行き詰まり感を示します。
もっと期待していたものがあったのかもしれませんね。
「世界」は正位置でも逆位置でもあまり変わりません。
「これ以上の発展はない」という意味では共通しています。

<仕事>
見込み違いな終わり方。
思ったほど結果が出なかったけど、そこまで悪くもない。
これ以上は望めない。
未完成のまま終わり。

<対策・アドバイスで出たら>
もっと行けそうな気がするかもしれませんが、この問題はここまでです。
これ以上を期待せず、ここまでで得られたものへの喜びや感謝を味わいましょう。
もっと上を目指すなら、全てリセットして新たなスタートをゼロから切ることです。

関連記事