13.死神/死神だって、神様なんですよ!
「タロットって怖いカードあるでしょ、死神とか」とか言われて毛嫌いされがちな「死神」のカード。
しかし占う側として思うことは、もっと嫌なカードはたくさんあります。
「死神」が表すのは大きな変化。(人の死を宣告するカードじゃないですよ〜)
変化があるということは、確かに何かがなくなるけれど、同時に新たな道や希望もやってくるということなのです。
正位置
大きな変化。
転換期。
物事の終わり。
ケリがつく。
根本的な変革。
正位置で現れる「死神」はこんなことを意味します。
たしかに既存の形に終わりがくるのですが、これは「終わるべきことが終わる」のであって、不運とか不幸になるという意味ではありません。
サナギが脱皮して、蝶になる。サナギという形は終わるし、殻とはお別れです。でも次の、蝶という形態での人生が始まるわけです。
<恋愛>
関係の大きな変化。
終わり、別れ。
再出発。
停滞期の終わり。
腐れ縁が切れる。
終わるべきご縁は終わります。そして、新たなスタートもそこにあるというカードです。
別れという形でないとしても、大きな変化は起きるでしょう。
実例でいえば、たとえば、長い間特定の彼女を作らなかった男性についに本命が現れて彼女を作った時に出たこともあります。特定の彼女じゃなかった女性たちとの「終わり」であり、彼自身の「大きな変化」でもあり、「新たな出発」でもあったわけですね。
相手の気持ちで出た場合も、
終わり、新しい始まり、といった大きな変化を意識している心境を表しています。
<仕事>
これまでの形を捨てて、新しい形へ進む。
契約終了。
ダメなことに見切りがつく。
何らかの喪失。環境の変化。
<対策やアドバイスで出た場合>
変化を受け入れましょう。
ここはしがみつくのではなく、大きな変革をしていくことが幸せのカギです。
見切りをつけるべきことがあるはずです。
逆位置
生殺し。
終わりそうで終わらない(終わりにできない)。
停滞。
物事が終わろうと、変化しようとしているのですが、なかなかそれを受け入れられず停滞しているようです。
しかし、時間の問題です。
<恋愛>
冷めているけどまだ別れていない。
大きな転換期の前触れ。
腐れ縁を切れない。
あきらめがつかない。
相手の気持ちで出ると、もう終わりなのはわかっているけど言い出せないとか、次に進まなきゃと思っているけどまだ踏み切れない、といった感じです。
<仕事>
終わりや変革の前触れです。しかしまだ停滞が続く。
しばらく生殺しの状態です。
<対策、アドバイスとして出た場合>
ケリをつけるべきことにまだケリをつけられず、前に進めていません。
しがみつくのはやめましょう!
このカードが出るということは、あなた自身「次に進まなきゃいけないって内心わかってるんだけどねー」っていうことです。
終わろうとする夜よりも、昇る朝日に目を向けましょう。
死神も神様です。悪いことをしに来たわけではありません。
夜を終わらせ、朝日を昇らせるために来てくれたのです。